2019年4月から大企業、2020年4月から中小企業、そして2024年4月からは建設業、医業にも時間外労働の上限規制が法制化されました。また、多様な働き方の実現により、変形労働やフレックスなどさまざまな労働形態を取り入れる企業が増え、勤怠管理がこれまで以上に複雑になっています。
そのため、人事や労務、総務など勤怠管理を担当する部署の負担軽減を模索している企業も少なくありません。
本記事では、勤怠管理の見直しにおすすめの勤怠管理システムを3つ、紹介します。勤怠管理の煩雑化にお悩みの際はぜひ、参考にしてください。
Dr.オフィスLookJOB2(株式会社庚伸)
企業名 | 株式会社庚伸 |
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住所 | 〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-26-9 |
TEL | 0120-676-098 |
株式会社庚伸は、東京都中央区に本社を構えネットワーク系OA機器や周辺機器の販売、保守メンテナンスのほか、各種パッケージソフトの販売などを行う企業です。
庚伸が提供する勤怠管理システム「Dr.オフィスLookJOB2」は、勤怠や有給申請などほとんどの操作をスマートフォンを使って行えます。そのため、テレワークや直行直帰が多い社員が多い企業にもおすすめです。ここでは、主な3つの特徴を見てみましょう。
従業員数が多いほどお得な料金設定
「Dr.オフィスLookJOB2」には、利用人数により2つのサービスが用意されています。ひとつは利用人数が39人までの「Dr.オフィスLookJOB2 Essential」で、料金は月額4,180円(税込)です。そしてもうひとつは利用人数無制限の「Dr.オフィスLookJOB2」で、料金は10,780円(税込)となっています。
中小企業で従業員数が少ない企業であれば、月額4,180円(税込)で利用できる「Dr.オフィスLookJOB2 Essential」がお得です。しかし、従業員数が40人以上の企業であれば、「Dr.オフィスLookJOB2」の方が断然お得になります。たとえば、従業員100人の場合、ひとりあたりの月額料金は約108円(税込)、300人の場合、ひとりあたりの月額料金は約35.9円です。
閑散期は200人程度で、繁忙期になるとアルバイトやパートを大量募集し、300人以上になるといった場合でも、利用料金は変わりません。急に従業員が増えてもデータ削除をする必要もなく、担当者の負担も軽減されます。
多様な機能で担当者の負担軽減を実現
「Dr.オフィスLookJOB2」は、スマートフォンで出退勤や有給申請ができるほか、さまざまな機能が搭載されています。
交通系ICカードや流通系電子マネーカードを勤怠カードとして登録できる機能、有給残日数がいつでも確認できる機能など利用者側にとって便利な機能が豊富です。
また、勤怠状況のグラフ化機能、多拠点の勤怠情報の一元管理機能、シフトごとの勤務時間集計機能など管理者側の負担を軽減する機能も多く搭載されています。
電話やメールを使った無料サポートも用意
電話、メールを使った無料サポートは「Dr.オフィスLookJOB2」「Dr.オフィスLookJOB2 Essential」どちらのプランでも利用可能です。ただし、訪問作業は有料になります。
導入後の使い方から設定、操作方法までどのような問い合わせも専任のサポート担当が電話やメールで回答してくれるため、安心して利用できます。
電話の受付時間は平日の9時から18時までとなっているものの、メールは24時間受付のため、平日であれば、2日以上待っても対応してくれないといった心配もありません。
Dr.オフィスLookJOB2(株式会社庚伸)の口コミ・評判
【良いポイント】
他の勤怠システムは『1アカウントXX円』という形式をとっていたため、当初はパート従業員はタイムカードでの運用を検討しておりました。この製品は人数無制限定額制のため、それらの二重管理をせずに済み、また、人数無制限なことからパート従業員が辞めてもいちいちアカウントを削除せずに、放ったらかしで良いというのは大変助かっています。【改善してほしいポイント】
有給休暇の複数一括申請機能があると助かります。あと、仕方ないことだとは思うのですが、携帯電話での打刻について、ガラケーにも対応してくれるとなお嬉しいです。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
元々タイムカードで勤怠管理を行っていたのですが、システム導入は主に費用がネックとなり見送っておりました。当社では短期契約のパートやアルバイトさんの増減が激しく、それらの処理に手間がかかってしまう、というのもその理由でした。こちらの製品は費用もリーズナブルで、ほったらかしにできるというのが決め手となりました。後、導入してから感じたのですが、サポートへの直通ダイヤルや、操作方法が分からないときにサポートの方が遠隔操作でやり方を教えてくれるサービスが無料でついてくるなど、非常にサポートが手厚いです。
【良いポイント】
弊社では通常勤務と夜勤勤務の二通りの勤務体系で運営しておりますが、それぞれの勤務体系に合わせて管理をすることができ、とても重宝しております。また他社に比べてとても価格が安く、機能の使い方が難しいといったこともありません。【改善してほしいポイント】
アップデートのタイミングで、稀にデータが消えることがあります。もちろん、クラウドでデータを保存しているため復旧までそう時間はかかりませんが、ヒヤッとします。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
今まで夜勤勤務の社員の勤怠は全てタイムボードで行なっていたのですが、出退勤の詳細な時間を知ることができず、勤務時間が漠然としていました。Look JOBを導入したことにより、勤務時間が可視化され、社内の働き方の改善への一歩を踏み出すことができました。
【良いポイント】
勤怠システムをいろいろ検討した中こちらにしました。なんといってもサポートの充実がすごいです。メールでの問い合わせも迅速に対応してくれるし、電話での問い合わせに関しても丁寧に答えてくれます。
他のシステムでは電話番号が公開されていなかったり、回答がAIだったり…。時代の流れとはいえ、私にはサポート不足と感じました。システムもシンプルで使いやすいと思っています。あと、利用料金が安い。【改善してほしいポイント】
汎用システムなのでわかってはいるが、会社の独自ルールには適応できない。カスタマイズも対応してくれるので、相談には乗ってくれます。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
タイムカードのエクセルへの打ち込み。これがなくなるだけでかなり楽。従業員も自分の残業時間の把握、有休残数の把握などできるのでメリットがあります。あと、一時的かもしれないが残業時間が減ってきている。【検討者へお勧めするポイント】
勤怠システムの導入に不安がある方には特におすすめします。サポートが手厚い。
jobcan(ジョブカン)
企業名 | 株式会社DONUTS |
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住所 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木2丁目2-1 小田急サザンタワー8階 |
TEL | 050-3155-5640 |
「Jobcan(ジョブカン)」は、株式会社DONUTSが提供する勤怠管理システムです。シリーズ累計25万社以上の導入実績をもち、クラウド勤怠管理システムとして高い人気を誇っています。
「Jobcan(ジョブカン)」は勤怠管理のほか、経費精算、給与計算、労務HR、会計など多様なシリーズがあり、組み合わせての利用も可能です。勤怠、給与計算、労務HRを連携することで人事労務担当者の大幅な負担軽減も実現します。
また、とりあえず使い勝手を試したいといった際には30日間の無料お試しも可能です。
多様な方法で働き方に合わせた打刻が可能
「Jobcan(ジョブカン)」は、多様な方法で打刻できるのが大きな魅力のひとつです。スマートフォンやパソコンはもちろん、ICカード、指静脈、LINEのトーク画面、Slackのチャンネルからの打刻も行えます。
また、タブレットでは、共有のiPadを使い顔認証による打刻・申請も可能です。さらにスマートフォンでは、GPS機能を用いた打刻や打刻できる場所を制限するジオフェンシング打刻もできるため、在宅や出張時の勤怠確認も問題ありません。
管理者の負担を軽減する高いカスタマイズ性
「Jobcan(ジョブカン)」では、管理者の負担を軽減するための機能も豊富です。とくに管理画面のオプション機能を簡単な操作で自社に合わせて使いやすくカスタマイズできる自由度の高さは、大きな特徴といえるでしょう。
「スタッフ・グループ設定機能」「シフト作成」「申請・承認機能」「集計機能」「打刻管理機能」「モバイル機能」など200以上の機能から自由にカスタマイズできます。これらの機能を切り替えスイッチひとつで、自由に表示・非表示の選択ができるため、管理業務の大幅な効率化が可能です。
働き方改革対応で労務管理も容易に
働き方改革関連法の施行により、年次有給休暇や時間外労働の管理など人事労務の業務はこれまで以上に煩雑化しています。そこで高い効果が期待できるのが「Jobcan(ジョブカン)」です。
1日、1週、1か月、2~6か月の時間外労働集計チェック、限度時間を超えた月数の表示、リアルタイムでの有給取得状況確認など働き方改革関連法に即した安全な管理を実現します。
jobcan(ジョブカン)の口コミ・評判
【良いポイント】
出社の時はICカード打刻ができまたテレワークの際はWEB打刻ができる打刻方法が勤務形態に合わせて選択できるので、テレワーク勤務になっても勤怠管理が可能。また残業時間がテレワークだと伸びがちになってしまうのですが毎日現在の累計残業時間が把握できるので調整の必要性に気が付くことができる。【改善してほしいポイント】
稀に通信状況が悪い時なのかもしれないですが、打刻ができていないことや二重で打刻が入ってしまうなど起きることがある。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
テレワークの社員が多くなっていく中でタイムカード打刻は難しくWEB打刻に切り替える必要があったのでジョブカンで対応が可能になりました。その日の勤務形態に合わせて打刻方法を選べるのも使いやすいですし、有給の申請や残業の申請もボタンと入力だけで上長に申請が回付されるので簡単です。またチームの残業状況も見えるので手伝いの必要性や調整ができチームワーク向上にもつながります。「まずやってみる」には良いものだと思います。
【良いポイント】
・打刻修正や有給申請をこのツール上で行い、上長が承認すれば許可されるといった仕組みで、簡単に申請が可能。
・残りの有給日数もリアルタイムで反映されるので、管理がしやすい。
・申請が許可された時にメールで通知がくるため、いちいち確認しなくても良い点で便利に感じる。【改善してほしいポイント】
・モバイルログインの場合、新しいID、Passを発行する必要があるのが手間。GPS打刻は監視されている感が高まりあまりよくは思わない。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
・外出時やテレワークの際もモバイルから打刻できるため出社時と同じように勤怠管理が可能。そのため、管理側もコストが削減できているし、社員としても労働時間、残業時間、有給残数が簡単に確認できるようになって良い。
・申請が許可された時にメールで通知がくるため、忙しい上長に進捗を確認しなくても大丈夫になった。
・有給などの申請状況を確認できるため、今だれの承認で止まっているか、自身で確認できるため働きやすい。
【良いポイント】
以前は社内システムを使用していましたが、ジョブカンを使うようになってから打刻漏れや、承認漏れが圧倒的に減りました。慣れるまでは使いづらそうと思いましたがそれも一瞬でした。勤怠と給与と経費精算などに使用してます。【改善してほしいポイント】
読み込みが遅いときがあり、自分の動きとリンクせず無駄に申請してしまうことがあるので読み込みがスムーズになるといいと思います。半休のときのシフト登録が手入力なのですこし面倒。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
勤怠ぶれや打刻もれ、自身の有給残日数などわかりやすくなり打刻修正が減り、有給消化率が上がりました。社内依頼でワークフローを使用していますが、慣れるとテンプレ入力でいろんな依頼ができるので便利です。誰に依頼するのかを探すのに今まで時間がかかっていましたが、検索することができるので時短にもなりました。
jinjer(ジンジャー)
企業名 | jinjer株式会社 |
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住所 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿 6-11-3 WeWork Dタワー西新宿 |
連絡先 | 問い合わせフォーム(https://hcm-jinjer.com/information/)より |
「jinjer(ジンジャー)」は東京都新宿区に本社を構え、大阪と沖縄にもオフィスをもつjinjer株式会社が提供するクラウド型人事労務システムの総称です。
人事労務、勤怠管理、給与計算などの定型業務を一括で管理することが可能で、人事情報を「Core HRデータベース」に統合することで、人事労務業務の効率化を実現します。
そのなかでも今回は労働時間や有給休暇の集計を効率化する勤怠管理システムについて、3つの特徴を見てみましょう。
さまざまな職種に対応可能
勤務時間や勤務形態は職種により異なります。「jinjer(ジンジャー)」はこれまで多くの職種で利用されている実績から、飲食、建設、学校、製造、医療、介護、保育などさまざまな業界でも問題なく利用可能です。
フレックスタイム、変形労働時間制、在宅など従業員個人単位での設定が可能で、柔軟に対応します。
jinjer(ジンジャー)のさまざまなシステムと連携を実現
人事労務に関するさまざまな業務についても「jinjer(ジンジャー)」の多様なシステムと連携させることで、大幅な効率化が可能です。
たとえば、勤怠データをCSVを介さずに給与計算に反映させる、従業員の所属部署や役職情報の変更を自動で勤怠システムに反映させるなども簡単に実現します。ほかにもひとりひとつのアカウントで複数のプロダクトにログインできるため、パスワード管理の手間軽減も可能です。
人事情報に関する業務をすべて一括で管理できるのもさまざまなシステムをもつ「jinjer(ジンジャー)」ならではの魅力といえるでしょう。
利用者、管理者ともにスマートフォンでの操作が可能
「jinjer(ジンジャー)」はパソコンやスマートフォン、タブレット、ICカードなどさまざまなデバイスやカードでの打刻が可能です。打刻画面も直感的な操作ができるようになっているため、初めて利用する場合でも迷う心配はありません。
また、管理者側もスマートフォンアプリから勤怠の承認や従業員の管理が可能です。休暇残日数の確認、申請から承認など多くの作業をスマートフォンアプリから行えるため、外出先や移動中などの隙間時間に管理を行えます。
jinjer(ジンジャー)の口コミ・評判
【良いポイント】
まず、導入するにあたって価格が安いのと、導入するまでのサポートが非常に手厚いです。また、導入時の従業員登録も、CSVファイルで一括アップロードでき、いちいち担当者に依頼しなくとも自分で作業できるので、スピード感は非常に良いです。自分でできなかった時もサポートに連絡したらすぐに対応してくれて、手厚く教えてくれました。【改善してほしいポイント】
開発スピードが非常に速い会社で、不便だなと感じていた問題をサービスの方に問い合わせると、もうすぐ改修されますよ、という回答が多かったので、今はストレスなく利用できています。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
今までタイムカードは紙で管理していたので、jinjer導入により、従業員ごとの残業時間が自動で集計されたり、各ユーザーも何時間残業しているかを、スマホアプリ等でタイムリーに確認できるので、残業時間を減らす意識が高まりました。また、採用面接時に候補者から勤怠の質問をされた際、jinjerの労務データを事前に目を通しておくだけで、大方回答できました。【検討者へお勧めするポイント】
システムを導入する前に、現在運用している業務を簡素化すると、導入障壁が下がります。運用ルールはよりシンプルにしていくことができれば、導入後の運用もスムーズです。
【良いポイント】
PCだけでなく、スマホのアプリでも勤怠打刻が行えるためとても便利です。打刻修正も簡単に行なえますので業務がスムーズになりました。【改善してほしいポイント】
利用する上で特に不便なことは感じませんが、たまにエラーが発生します。それ以外は問題なく利用できております。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
今までタイムカードは紙で管理していたので、jinjer導入により、従業員ごとの残業時間が自動で集計されたり、各ユーザーも何時間残業しているかを、スマホアプリ等でタイムリーに確認できるので、残業時間を減らす意識が高まりました。また、採用面接時に候補者から勤怠の質問をされた際、jinjerの労務データを事前に目を通しておくだけで、大方回答できました。タイムカードの煩わしさと打刻漏れがなくなりました。また、正確な労働時間の把握が可能になったので36協定など結んでいた場合も、こえてしまうことがなくなります。打刻申請を簡単に行えるほか、有給申請や時間給などの申請も簡単に行えるのでとても便利です。上長の管理も以前より簡単になったと感じております。
【良いポイント】
アプリの操作性が良く、打刻時間ギリギリに開いた時にも、不要な操作やローディングの時間が無くすぐ打刻できるので助かっています。また、トップ画面に有給日数が記載されているのも、申請の際に間違えることが無く、分かり易いです。【改善してほしいポイント】
休日休暇申請をする際に、日にちを選択して情報を入力した後、更に下部の「申請を提出」をクリックするという2段階の操作が必要なため、ついつい2段階目を押し忘れてしまいます。たまに申請がうまくいっていないことがある為、改善してもらえると嬉しいです。【どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?】
トップページに有給休暇が記載されている為、ついつい忘れていて有給の期限が切れてしまった…という事がなく、計画的に有給を消化できています。操作のボタンが見やすく分かり易いことと、使用マニュアルがしっかりしているので、使用方法がわからないという事はほとんどないです。【検討者へお勧めするポイント】
操作がしやすく、マニュアルもしっかりしている為、導入後にトラブルなくスムーズに使用できると思います。
まとめ
働き方改革関連法の施行により、勤怠管理業務はこれまで以上に煩雑化しています。そのため、人事や労務、総務の担当者にかかる負担は増大し、本来行うべき業務の時間が失われてしまうケースも少なくありません。
とくに中小企業の勤怠管理は、タイムカードを使いExcelで管理するケースも多いことから、ミスも出やすく早急な対応が求められています。そこで、おすすめなのが勤怠管理業務の大幅な効率化を実現するシステムの導入です。
今回紹介した3つの勤怠管理システムは、どれも多くの企業で利用されているもののため、どれを選択しても問題はありません。ただ、企業により勤務時間や勤務形態は異なるため、それぞれの特徴を確認し、自社にもっとも適したシステムを選択しましょう。